苦労が消えて翁の顔に

日常をうたう

人生の 荒波越えた 浜の人 苦労が消えて 翁の顔に

人生の荒波越えた(あらなみこえた)浜の人(はまのひと)苦労が消えて翁(おきな)の顔に

磨さんが子供の頃、食糧難で明日を生きるために必死で働かなければいけませんでした。
各家から一人ずつ出て、浜の人たちでみんなで協力して作業をしてきました。

両親は働きに出ていましたし、弟や妹たちはまだ幼く、
中学生だった磨さんは、朝早く炊事のための水を汲んできて薪でご飯を炊いたり、
浜のみんなと一緒に山の木を伐っては浜まで運び、その木を薪にして分配したり、
そのあと山に木を植えて、生えてくる雑草の草むしりをしたり、肥溜めを運んだり、まだまだ色々です。
時には蜂に刺されたり、蛇に嚙まれたりしながらも苦しい時代を乗り越えてきました。


時は流れ、五十余年振りに再会した浜の人たち。
子供の頃苦労を共にした仲間が、社会に出て一家を構え、子や孫たちに囲まれ幸せそうに笑っている。
そんな和ましい表情からは、苦労は消え去っていたようです。









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