昭和の海をうたう
温暖で 鮭も帰れぬ 母の川
温暖(おんだん)で鮭(さけ)も帰れぬ母の川
鮭は川で生まれ、日本を出発して海外に旅に出ます。
3~5年ほどかけ、
オホーツク海~アラスカ海~ベーリング海で海洋生活を送り、
産卵期になると、自分たちが生まれた母なる川へ戻り、
命を繋いだあと、その一生を終えます。
ところが近年の温暖化の影響で、
海水の温度も高くなり、
三陸では川へ戻ってくる鮭が激減しているそうです。
鮭は生まれた川の匂いを覚えているそうですが、
母なる川を見失ってしまったのか、
磨さんは、もう一句読んでいます。
『大海で母なる川の匂い消え』