なぶら~大漁への導き~
昭和の海をうたう
なぶら追い トト釣り上げた 腕自慢
なぶら追い(おい)トト釣り(つり)上げた腕自慢(うでじまん)
なぶらとは、大きな魚に追いかけられた小魚たちが
魚群となって逃げまどうことにより海面が波立つことをいいます。
魚群レーダーなどがそれほど発達していない昭和の時代には、
漁師さんは、なぶらを頼りに漁場を探し当て、
ちょうど良く漁をしていたそうです。
では、そもそも...どのようにして、大海原でなぶらを探し当てたのでしょう...?
それは、なぶらにいち早く気づいて追いかける鳥の群れがあるからです。
漁師さんたちは、鳥たちの動きに注目して...なぶらを追いかけていたのですね。
そうやって、探し当てた漁場で、カツオを次々と釣り上げる一本釣りは、
漁師さんの腕の見せ所です。