漁業歌人 磨(みがく)~短歌・俳句・川柳~

漁業歌人 磨さんの短歌・俳句・川柳を紹介するブログです。

五十年余りの漁師経験を活かし、漁師ならではの昭和の海のこと、また日常の出来事などをうたっています。

漁業のことは専門的でイメージがつきにくいと思うので、なるべく挿絵を入れたり説明文をつけたりしてみようと思います。

磨さんについては『漁業歌人 磨(みがく)』のページもご覧ください。

それでは、最初の投稿です!

昭和の海をうたう

延縄の 初釣り鮪の 心臓抜いて 船霊に祈る 今日の豊漁

延縄(はえなわ)の 初釣り鮪(まぐろ)の 心臓(ボツ)抜いて 船霊(ふなだま)に祈る 今日の豊漁

魚の心臓のことを「ボツ」または「ホシ」と言います。


初釣り鮪(まぐろ)から取り出して、これからの豊漁を願い、船霊(ふなだま)にお供えするという短歌です。

※船霊(ふなだま)とは・・・船の神様です。


小さな漁船は船の柱の中に、大きな漁船は船頭(せんどう)さんの部屋に祀られているそうです。

この短歌は、佐藤成晃先生に『漁業歌人』と評価をいただいた時のものです。
詳細は『漁業歌人 磨(みがく)』のページに記載していますのでご覧ください。

船霊(ふなだま)にお供えしている挿絵を入れてみました。
実際は船上は揺れが激しかったりするので、落ちてきたりしないように、しっかりとガラスの扉などが取りつけられているそうです。

日常をうたう

慈愛の 観音菩薩の 絵手紙を 佛間に置いて 思いを語う

磨さんが短歌を始めて、4回目の投稿で見事新聞に初掲載となった記念すべき短歌です。
叔母から父に届いた実際の絵手紙の絵を書き写してみました。

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